一人旅で初めて来る場所の観光は、いつも宿で手配してもらうツアーに参加します。今回もチェックイン時に明日朝ツアーに参加したいと伝え、ドタ予約完了。
ルクソール近郊を回る1DAYツアー
初エジプトかつ自力で回るほど調べていない、かつ1人旅なので防犯のためにも乗り合いツアーがいいなと思い、宿が連携していた、MAGIC CARPET TRAVELのシェアードツアーに参加しました。サイト上ではランチ抜き値段は29ドルになっていますが、ランチありで35ドルくらいだった記憶があります。
宿のスタッフに頼むと仲良い会社のツアーしか大体紹介してこないのですが、やり取りは全て済ませてもらえるし、申込書とかも書かなくていいので一番楽。ただ、コミッションが取られていたりもするし、定番ではあるからこそ満員の可能性もなくはないので、心配性な方はやっぱり事前に予約するのが良いかもしれないです。
英語ガイド&乗合ツアーで安く済ませたい人
TripadvaisorがやっているViatorで35USD/人でありますね!しかもエントランスフィーとランチ込のようなので私が予約したツアーよりもお得説あります…
日本語ガイドがいい人
高くつきますが、ベルトラで240USD/人でチャーターできるようです。流石に乗合ツアーはないか〜
ちなみに、ルクソールでもUberもCareemも使えましたが、めちゃくちゃ台数が少なくあまり当てになりませんでした。そのため、スポットを回るためには、ツアーかタクシーチャーターかが良いかと思います!
早速出発!
朝食を食べて、8時ごろやってきたマイクロバンにのりこみ、みんなの迎えへ行きました。ダウンタウンに滞在していたので郊外の大きなホテルやゲストハウス、クルーズ船の人たちを迎えに行きます。乗合ツアーだとこの時間がちょっとロスタイムに感じますが、いろんな国の人と話せるので個人的には好きです。
多国籍な参加者
メンバーは何回かエジプト来てるっぽくて熱心にガイドさんに質問しまくるイタリア女子、コロンビア人ファミリー、ギリシア人カップル、唯一のヨーロッパに留学中の韓国男子と様々な国からの参加者が集っていました。ここまで多様な人が参加するツアーは他では体験したことがない気がしますが、自然と韓国男子とよく話して写真撮ってあげたりしてました。旅先はたいていマイノリティのアジア人でなかよくなるあるある(笑)
また、ツアーガイドさんは英語のクセ強めエジプト人のおじさん!まあエジプト人の英語はみんなクセ強めなんですけどね。そして、途中で違うおじさんにバトンタッチするという前代未聞の予定(笑)予習しておけばよかったなと思ったので、帰国してからハマったエジプト考古学者の河江先生のYoutubeのリンクも貼ったので、ぜひチェックしてください。
墓だらけの王家の谷/Valley of the Kings
まず私たちのツアーは、墓がたくさんある王家の谷から向かいました。
車から降りてチケットカウンターを過ぎたら、カートに乗って中心部へ。墓あたりに到着すると、ガイドさんが絵葉書を見せながら、概要や見るべき墓について話して、では気になる墓3つまで入れるよ、自由にいってらっしゃ〜い!と野に放たれました(笑)
一般入場料では無料で見れる3つの墓しか見れないので墓ごとにチケットチェックがあります。また、豪華絢爛なお墓は別途料金が取られるかつ少し離れているためツアーの時間内では終わらないなと思い今回は無料3つのみ行きました。
私は韓国男子と一緒にラムセス攻めしてきました。
ラムセス1世のお墓
まずは、ラムセス1世のお墓。壁画が超ビビッドに残っていました。
ラムセス4世の墓
次は棺がどーーんと残るラムセス4世の墓へ。
ラムセス9世の墓
ラムセス9世もすごかったです。見渡す限りの壁画….
岩の中を削って通路と玄室を作っているので屋内の壁画の色が全て綺麗に残っていてかなり圧倒されました。数千年前の壁画なのに、こないだ書いたかのような鮮やかさ。カイロでははっきりと色がついたままの壁はほぼ見ることができなかったのでルクソールに来てよかった!と1箇所目にして思いました。
ただ、ここにあるツタンカーメン王の墓は現在クローズされており(空いていたとしても別料金!)何故か誰にも破られておらず、いろんなものが残っていてそれらがカイロの博物館に展示されています。
ツタンカーメンに限らず、王墓は昔から盗掘人たちに狙われていた場所なので、お供物などの財宝類はほぼないそうです。また、王家の谷では展示も行われていませんでした。
予習におすすめの河江先生のYoutube
河江先生は、ラメセス6世、セティ1世、トトメス3世とネフェルタリの墓をお勧めしていました。全部有料の墓かつ、さらにネフェルタリは3万円くらいと超高すぎる…とはいえ次回来るならば半日王家の谷で過ごして有料墓も含めてじっくり見たいと思っています。
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ハトシェプスト葬祭殿/Hatshepsut temple
王家の谷を作ったと言われるハトシェプスト女王の復活を願って祀る、BC15世紀に建てられた葬祭殿です。
トトメス2世の妻でクレオパトラよりも権力を握っていた女王と言われているそうです。最初は他の側室の赤ちゃんをトトメス3世とし、自分は摂政として権力を握り、共同統治を始めた強い女…
なぜ女だけど王の位になれたのか?を表現した壁画などがありますが、ほぼ外気にさらされているため墓と比べると保存状態が悪く、遺跡みがあります。また、壁画の一部もカイロの博物館にあるようです。
遺跡からルクソールの街を眺める
個人的には遺跡からナイル川を見た景色が面白いなと思いました。河江先生の動画で知りましたが、ハトシェプスト葬祭殿は、王家の谷とカルナック神殿の間に建設したそうです。
砂漠からナイル川の方向を見ると、緑が非常に豊かで水の大切さを痛感します。
予習におすすめの河江先生のYoutube
・ハトシェプストについて
・河江先生の遺跡解説
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休憩@キックバックスーベニアショップ!
ツアーあるあるのキックバックが発生しそうなスーベニアショップの立ち寄り。ルクソールはエジプトでよく見る大理石に似た粒子を持つアラバスタという加工しやすい石の細工や壺などのプロダクトをよく見ます。着色すると素敵な色になるの魅力です。ミイラを作るための溶液が入っていたアラバスタで作った壺もたくさんカイロの博物館で見ました。古くから使われている材料なんだと思います。
買え買えと言われるのかと思いきや、エジプトのスーベニアショップはキックバック率が低いのか、ガイドさんは、無理に買わなくていいから〜作り方のパフォーマンス見てうんうんって話聞いて、無料の茶飲んで、トイレ行っておいで〜という感じです。カイロのパピルス屋もそうでした。緩い。
ここでショッピングしてはいけない
ちなみに、価格はめちゃ吹っ掛けられます。買い物は外国人オーナーのセレクトショップか、カイロのおしゃれタウンザマレクでの買い物をお勧めします。理由は下記の記事に記載しています。
メディネト・ハブ – ラムセス3世葬祭殿/Madinat Habu
ナイル川に近く、砂漠と緑の境界線に位置しているためヤシの木が生えていていい感じの外周!メディネト・ハブは、めちゃくちゃ大きな遺跡です。
こちらの門の中でも見るものがたくさんあったのですが、河江先生のYoutubeによるとラメセス3世の強さが描かれている有名なレリーフたちはこの門の外側にたくさんあったようです。マジで勉強不足です。
屋外の建物なのに、結構天井あたりの青さが残っていて本当に素敵でした。
ここは本当に観光客が少ないのですがかなり壁画なども残っていて見どころ満々です。また来ます。
河江先生のYoutube
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メムノンの巨像/Colossi of Memnon
新王国時代BC 14世紀のアメンホテプ3世の葬祭殿にあった巨像だが、他の王たちが石材として切り出してしまったため今は像しかない状況になってしまったそう。時間がなかったのか遠巻きから見物して終了。笑
評価まじ低いレストランでのランチタイム
さすがに外国人のみのツアーだったのでちゃんとお昼すぎにはランチタイムでした。とはいえ14時前くらいでしたが(笑)ルクソール1DAYツアーもおやつ持ってきておいた方が安心ですね。
ランチ食べる?という質問があったものの連れてこられたのはGoogleレビュー2.3という驚異のクロコダイルレストラン。
ランチはビュッフェ形式だったのでみんな思い思いのものをとって食べていましたし、ここに来ることも知らなかったので誰もレビューは見ていないはず。席数的に正午あたりはツアーバスなどが乗り付けるのではないかなと思います。
後日談:恐怖のレビュー
品数もそんなになく、味は可もなく不可もなくだったのですが、Googleレビューを見ると髪の毛が・・・おいしくない・・・高い・・・(多分地元の人だろう)腹を下した・・・など散々です。行く前に見なくてよかったです!
個人的には、エジプトタイムの夕方ランチより前にレストランに連れてきてもらっただけで十分嬉しかったです。笑 あと、お腹も下したりはしていません。
もし連れてこられてしまったとしてもネタとして楽しみましょ
カラフルボートでナイル川を横断
レストランの後は、メキシコのソチミルコのようなハデハデ船に乗ってナイル川を横断。
ナイル川はガンジス川なみにめっちゃ汚いと聞いていたので水しぶきかかったら死ぬ死ぬと思ってヒヤヒヤしながら乗ったのですが、冷静にカイロよりも圧倒的に上流なのでそこまで汚くないのかもしれないです。
カルナック神殿
エジプト最大の遺跡、カルナック神殿は、BC16年に建てられたルクソール・テーベ地域ではほぼ最古と言える遺跡です。また、中心部の「アメン大神殿」から時代が経つに連れてどんどん拡大増築されていたようです。圧倒されるのが、大列柱室のところです。昔は屋根があったらしく、厳かな間だったらしいです。また、柱はカラフルに装飾されていたようなのでかなり素敵な間だったのではと思います。タイムスリップしたい。
女ファラオ、ハトシェプストが作らせたとされる30mのオベリスクは圧巻です。また、フンコロガシ(スカラベ)を見つけたら周りを反時計回りに7周してみてください!願いが叶うらしいです。私はまだ叶ってないですが(笑)
また、カデシュの戦いのちに結ばれた最古の和平条約が壁の外側にあったらしく、戦争の多い時代なので見ておきたかったなと悔やまれます。また行きます。
エジプトの神アメン・ラーの聖獣はヒツジのため、ヒツジの像がたくさん。外側はルクソール神殿まで3kmの参道がありその両端にも羊がたくさん並んでいました。
河江先生のYoutube
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ルクソール神殿
カルナック神殿が大きすぎてルクソール神殿に着く頃には既に陽が落ち始めていました。それでも大丈夫。ルクソール神殿は21時ごろまでライトアップされて開いています!
ルクソール神殿はカルナック神殿の副神殿としてアメンホテプ3世時代に建てられたとのことですが、負けずに豪華な神殿でした。神殿を見飽きていた頃だったのでライトアップされていてまた違う雰囲気になっていてよかったです。
ルクソール神殿は地域住民との融和もあり、一部がモスクとして改修されていたり、キリスト教ぽい絵が壁に描かれていたりしています。おそらく下記の光っている丸い天井がモスクだと思うのですが、ルクソール神殿隣の地元の人が集まる広場があって(なぜか無邪気に私も潜入してしまいましたが)礼拝の後に家族や友達たちと団欒している姿がありました。3000年以上前の建物と生きる街…
河江先生のYoutube
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まとめ
ホテル出発して10時間くらい遺跡をめぐり、疲れすぎてしんどかったのですが、お腹いっぱいなツアーでした。宿泊していたホテルはルクソール遺跡から目と鼻の先にあるネフェルティティホテルだったので、ガイドさんに自分で帰りたい。マック行きたい(ルクソール遺跡の目の前にあるのです)と訴えるも、ホテルまでおくりとどけるのが俺等の仕事だ!と言われて泣く泣くみんなそろうの待つという集団行動ならではの辛抱もありましたが、予備知識なしながらルクソールを理解することができました。やはりコスパ・タイパ抜群の1DAY乗合ツアーはおすすめです!
ずっと外なので、12月〜2月の涼しめの季節に行ったものの疲れたので、それ以外の季節は結構しんどいかもしれません。熱中症対策を忘れずに参加した方が良いと思います!
そして、ルクソールは想像以上にカイロよりも見どころ多すぎて、勉強してからもう一度来たいです。特に王家の谷全部見れなかったので、次行くならプライベートツアーで王家の谷に長居したり、北に60キロ離れたところにあるというクレオパトラの宮殿「デンデラ宮殿」にも足を運びたいと思っています。
次ルクソールに来る時は、、各遺跡もっとじっくり勉強してから来ます!